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グリーンリースに活用した鉢植えの 五葉松などを自然環境に帰す

株式会社グリーン・ワイズは、空間緑化活動の一環として、商業施設などの空間ディスプレイに利用してきた植物を自然環境に帰す取り組みをしています。この度、推定樹齢約120年の盆栽仕立ての五葉松(ゴヨウマツ、別名:姫小松(ヒメコマツ))を地方の樹木生産者農場に移植することとなりました。

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移動の様子

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自然環境の中に帰ってきた五葉松

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移植を待つ五葉松

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後日試験的に数本を移植

五葉松は、山地に自生するマツ科の常緑高木で、針状の葉が5枚ずつ束につくのが特徴です。その樹齢は500年以上といわれています。当社では、主にデパートなどの商業施設やオフィスビルの正月装飾として五葉松を使用して来ました。五葉松または黒松を主木に、竹、梅、笹、千両・万両、立花、和水仙などと共に華やかな和庭をつくります。

今回の計画では、五葉松が成長出来る環境に戻すために、水はけが良く適度に肥沃で涼しい場所を選んで数鉢を移植し、この生育状態を観察しながら残り数鉢の五葉松を来春植樹する予定です。また、同じ環境での生育に適している、ラカンマキ、シデ(ソロ)類、リョウブ、ヤマツツジ、ミツバツツジ、ハギ、ヤマザクラ、ユキヤナギ、コデマリ、ガマズミなどの植物も一緒に植樹の予定です。人々の癒しの場を飾ってきた植物が山の一角に集められ、療養しながら自然の中で新たな風景をつくり出します。

40年以上造園管理を担当し入社当時から五葉松を育ててきた高橋さんは、「今後、経過を観察しながら定期的に形を整えて大切に育てて行きたい。自然環境の中で、一回り大きく美しい松に育って、もう一度都市の緑化に役立って欲しい」と語ります。