GREEN WISE

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【Goldwin Field Research Lab.】 自然と人をつなぐ空間デザイン

「食べることは、自然とつながること – アニミズム的感覚を呼び覚ます食と人類学の対話」と題したトークイベントが、2025年9月5日(金)に開催されました。本イベントは、Goldwin Field Research Lab. (※)主催による1周年記念エキシビション「Field Report #001」の一環として企画されたものです。
ゴールドウインの顧客・ファンの皆さまに向けたトークイベントとして、テーマにふさわしく、緑や食を通して自然を感じられる場づくりが求められ、グリーン・ワイズが植栽デザインを担当しました。
当日は、人類学者の石倉敏明氏、Maruta ヘッドシェフの山口雄平氏をはじめ、研究者や実践者が登壇し、食を通じて「自然との関係性」を問い直すことをテーマに、対話が行われました。

本展でGoldwin Field Research Lab.が目指していたのは、単にリサーチ成果を「展示する」ことではなく、1年間にわたり27か所のフィールドで延べ36回行われたリサーチのプロセスや思考を、来場者と共有し、ともに新たな問いの種を見いだすことでした。

展示に加えて、リサーチテーマに深く呼応するワークショップやトークセッションを行い、来場者が「見る側」にとどまらず、思考し、対話し、体験を通して理解を深められる場にしたい、という想いがありました。

グリーン・ワイズは、「わたしたちも生態系の一部である」という問いに対し、知識や説明ではなく、五感を通して自然との関係性を感じられる体験を大切にしました。展示や食の準備に先立ち、グリーン・ワイズのスタッフ、Maruta のスタッフ、そしてお客様のご担当者の三者で、会場周辺(青山界隈)の雑木林を歩き、自然の中を巡り、採り、食べるという体験を行いました。お客様の身近な場所にある自然に目を向け、土地の環境を知ることそのものを、企画のプロセスに組み込んでいます。

グリーン・ワイズは、本展のテーマに寄り添い、会場全体に自然を模倣した風景をつくり出しました。装飾には、三者が実際にフィールドを歩き、その過程で目にし、感じたものを取り入れました。木の皮を用いた器や、丸太をスライスした皿を取り入れ、自然素材そのものの質感が手に伝わる設えとしています。これらは五感を通して、日常の中にある自然との関係性を思い出すための仕掛けです。

食は Maruta が担当し、装飾の一部として組み込まれた、食べることのできる野草を用いた料理を提供しました。食べることを通して自然と関わることで、来場者がよりテーマを体感できるよう設計しました。

こうした空間・装飾・食が一体となることで、来場者は「見る」「触れる」「味わう」感覚を通じて、日々の暮らしの中にある自然との関係性をあらためて感じる体験へと導かれました。

グリーン・ワイズはこれからも、自然の叡智を活かした空間デザインと体験デザインを通じて、人と自然の新しい関係性を創る場を提供していきます。

※株式会社ゴールドウインのリサーチラボ&メディアである「Goldwin Field Research Lab.(FRL.)」は、2024年8月に始動。「問いと探求のフィールドワーク」「フィールドで学び、みんなで考えて、行動していくための実験場」として、ゴールドウインのスタッフが中心に社内外のさまざまな人々と協働し、みなで問い、企画、取材、編集、執筆まで行うプロジェクト。ゴールドウインとしてさらなるフィールドを開拓するため、災害や身体、アニミズム、故郷など多様なテーマを当事者や研究者とともに探究している。