GREEN WISE

WORKS

東神開発株式会社 オフィスリニューアルプロジェクト

創業の地で受け継ぐ「コミュニケーションオフィス」

グリーン・ワイズは、東神開発株式会社の本社オフィスリニューアルプロジェクトに参画しました。東神開発創業の地である二子玉川に根ざした歴史と、同社の企業理念「Make the “Mind Symbol”」を、緑と空間デザインの力で体現する取り組みです。

緑のコンサルティングと体験デザイン

東神開発の課題をヒアリングし、社内コミュニケーションを活性化するための緑のあり方を検討しました。オフィスリニューアルプロジェクトでは「みんなでつくるコミュニケーションオフィス」というコンセプトであることを伺い、社員参加型のイベントを提案しました。
具体的には、リフレッシュスペースに飾る吊り下げ型プランターに、社員の皆さまがペイントを施すワークショップです。緑の景色を「見る」だけでなく、「自分たちでつくる」という体験を通じて、働く皆さまがリフレッシュスペースにより強い愛着を持てると考えました。

想いの象徴としての設え

またグリーン・ワイズは、二子玉川に根付く東神開発の歴史、そして創業の地に対する愛着をかたちにすることを提案し、「ケヤキのテーブル」を提案し、デザインしました。時代を越えて受け継がれてきた東神開発の「想いの継承」を象徴する存在となることをイメージしました。

かつて南館の正面入口前に植えられていた樹齢約50年のケヤキは、木の成長に合わせて S.C. 内カフェのテラスへと移植されました。しかし、内部の腐朽が見つかり倒木の危険があったことから、2021年にやむなく伐採されました。
開業当初から植栽メンテナンスに携わってきた私たちグリーン・ワイズも、このケヤキに対して特別な愛着を抱いていました。
そのケヤキとともに歩んできた玉川の歴史について伺い、歴史を象徴し継承できる形を残したいと考え、グリーン・ワイズはテーブルとして再生することを提案しました。
伐採されたケヤキは乾燥期間を経て製材・加工され、空間に馴染むデザインへと仕上げられました。

緑が生み出すコミュニケーションの循環

本プロジェクトでは、緑が社員同士の対話を促し、集中とリラックスを切り替える環境として機能し、日常のコミュニケーションを生み出す役割を果たしています。
特に印象的だったのは、「会話のきっかけが増えた」という声です。
「この植物は何?」「水やりはどのくらい?」「同じ人が担当しているのかな?」といった小さな対話が自然に生まれ、緑がコミュニケーションのきっかけになっているとのことでした。
さらに、「グリーンがあることで生産性が上がった」というスタッフの声も寄せられていると伺いました。

体験から継続へ

「みんなでつくる」体験によって生まれた社員の皆さまの関わりそのものが、東神開発が掲げる「Make the “Mind Symbol”」を体現しています。
グリーン・ワイズは、自然の叡智を活かしながら、企業の想いをかたちにしていきます。