グリーン・ワイズは、賃貸集合住宅「西荻こみちテラス」で暮らす方々が緑を楽しめるよう、緑地の企画、設計から施工、管理、イベント運営を一貫して手がけています。
入居開始から約半年を経た2025年の秋に、お庭にある植物を用いたワークショップを入居者向けに開催しました。
ワークショップは、みどりを通じて参加者同士が自然に交流し、互いのつながりが生まれる機会となることを目指しプログラムしました。
・ハーブや果樹などのエディブルプランツ(食べられる植物)がふんだんに植栽された敷地内をご案内しながら、それらの特徴や活用方法を紹介するガーデンツアー
・参加者と一緒に植物を収穫しながら、植物にダメージが少なく、生育を助ける収穫(剪定)方法をレクチャー
・スマッジ(※)やスワッグをつくるクラフト体験
・敷地内に設けられた井戸の周りに集まって、ハーブやイチジクの葉、キンモクセイの花などを淹れたハーブティーを楽しむ井戸端お茶会
※スマッジ:ハーブや植物を束ねて乾燥させたもので、香りを楽しむほか、古くから空間や人を浄化し、悪いものを遠ざけるために使われてきた装飾
敷地内をめぐるツアーでは、「どのような植物なのか」、「どんな使い方があるのか」といった説明を熱心に聞き入る参加者の姿が見られ、収穫の際には、植物を傷めないように注意点を何度も確認しながら丁寧に摘み取る姿が見られました。植物に対する高い関心と、大切にしたいという思いが既にお住いの方々の中に生まれている様子が感じ取られました。井戸端お茶会では、ハーブの香りに包まれた空間で自然と会話が生まれ、参加者同士が交流を深めるひとときとなりました。
グリーン・ワイズでは、企画・設計を行うスタッフが管理・運営業務に積極的に関り、そこで得た知見(どのような空間・植物がお客様に喜ばれるのか、問題を起こす樹種はどれか、どのように成長して行くか、花や実がどのようなアクティビティを生むのか)を直接次の企画・設計にフィードバックしています。膨大な種類の植物の中から、目的や環境に合わせてどのように組み合わせていくかは、常にとても複雑で難しい問題ですが、企画設計から管理運営まで一貫して関わるからこそ得られるそのような知見の集積が私たち強みであると考えています。今回のワークショップにも、実際に植栽の設計から携わったグリーン・ワイズのスタッフが参加し、入居者の皆さまと一緒にお庭を歩きながら、植栽に込めた意図や想いをお伝えしたり、暮らしの中でどのように緑を楽しんでおられるかをお聞きしたりする貴重な機会となりました。
賃貸集合住宅において居住者がその敷地内の植物を、「自分たちのもの」であると捉えることは、これまで難しいこととされてきました。一方で、このようなみどりのありかたは、みどりを身近に感じ、利用しながら暮らす豊かさを与えてくれます。その実現には、その価値を理解し、居住者が植物を利用しても良しとする賃貸事業主の考えと、利用したくなる元気で魅力的な植物たち、さらに、最後のピースとして、居住者の方々への丁寧なオリエンテーションが必要でした。このワークショップを通して、自然を暮らしの中に取り入れる豊かさ、楽しさが伝えられたのではないかと考えています。
グリーン・ワイズは、入居者の方々が植物をより楽しんで頂くための冊子のデザイン、製作も担当しています。
《Information》
はじまりのワークショップ
Nishiogi comichi terrace(西荻こみちテラス)
所在地:東京都杉並区西荻北二丁目19-9
開催日:2025年11月8日(土)