GREEN WISE

WORKS

Kankyō Records Showcase vol.3 feat. DAUW at GREEN WISE

グリーン・ワイズは、自然と人が共にある空間の新たな可能性を探る試みとして、オフィスや温室などを活用した体験空間のプロデュースを手がけました。音楽、光、植物、インスタレーション、飲食まで、複数の要素を織り込んだこの空間は、訪れる人の五感を通じて自然を深く感じ取れる、総合的な空間体験の創造です。

その中核となったのが、レコードストア/レーベル Kankyō Records とのコラボレーションによるアンビエントミュージック(環境音楽)ショーケース「Kankyō Records Showcase vol.3 feat. DAUW at GREEN WISE」です。温室をはじめ、アプローチ空間やオフィススペースを活用し、植物の生体電位を活用したサウンドインスタレーション、「茎道」作品、藤蔓を再利用した光と影の演出など、空間全体が一つのインスタレーションとしても機能しました。

当日は、ベルギー ゲントのアンビエントミュージックレーベル「Dauw」のアーティスト3名(Adriaan de Roover, Dudal, Fumitake Tamura)に、Kankyō Records主宰 のH.Takahashiを加えた4名のLIVE、グリーン・ワイズのNomizoを含む3名のDJによるショーケースをグリーン・ワイズ社内の温室で開催し、非日常空間であるガラス張りの温室の中で緑に加えて、光と音と飲食が演出するグリーン・ワイズの考える新しい空間体験を感じることが出来る事例になりました。

温室には、サウンドシステムとしてドイツ ベルリンのADAM Audioを活用することで、超高解像度で高精細な極上のサウンドを体感出来るようになり、照明は原田康(映像作家・照明演出家)が担当しました。

「GREEN WISE Slow Green Studio」と名付けられた、この日だけのこの空間は、通常の温室の用途である植物を保管・養生する事だけでなく、音や光、飲食などを通じて五感で楽しむ体験空間としてデザインされました。

植物の環境に対するリアルタイム反応である生体電位を利用することで、常に変化し続けるサウンドインスタレーションでは、参加アーティストに合わせて、音源の一部として、グリーン・ワイズが扱うベルギーの陶器メーカーAtelier Vierkant社のプランターの響きも利用しました。

「循環」をテーマにしたこの作品では、かつて別の用途で使用されていた藤蔓の剪定枝を再利用した生命の渦や命の循環を表現する光と影の演出を行いました。

「自然な花の姿」をテーマに、植物の力だけで自立させたインスタレーション『茎道』の作品も展示されました。

グリーン・ワイズは、植物や自然の力を活かして、人が心地よく過ごせる空間づくりを提案してきました。植物や自然に加えて、「音」や「光」や「食」など、五感で感じられる体験を通じて、自然と人が共にある新たな空間のあり方を模索する試み(プロトタイピング)でもありました。
また、Kankyō Recordsにとっても、グリーン・ワイズが提案する空間とのコラボレーションは、環境音楽の楽しみ方の新たな可能性を探るプロトタイプとなりました。
今後も、私たちは自然と人の共生をテーマに、空間と体験のデザインを深化させていきます。

《Information》

開催日時:2025年5月24日(土)
開催場所:株式会社グリーン・ワイズ本社及び温室内

Produce:GREEN WISE + Kankyō Records
Live: Adriaan de Roover, Dudal, Fumitake Tamura, H.Takahashi
DJ: Nomizo, grrrden, Yudai Osawa
Sweets: grrrden
Drink: Maruta, ungim coffee
PA: Nekomachi
Lighting: Yasushi Harada
Photo: Hayato Watanabe
Flyer Design: Yudai Osawa
Sound: ADAM Audio
Video: Syusaku Yoshimoto (GREEN WISE)
メディア掲載:BRUTUS 2025年7月15日号 No.1034カルチャーメディアNiEW

関連リンク:
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