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書籍にて「緑を基軸に“経年進化”していく 街づくり」を語る

「実践 賑わい デベロップメント」(著者:松岡一久+株式会社エナジーラボ/127ページ/発行元:株式会社ジャパン・プランニング・アソシエーション/定価:本体1,000円(税別)/2011年1月11日発刊)は、地元愛着型の賑いの仕組み創りで、そこに関わる人達の「共感」を大切にした「まち創り」を提言。WEBサイト「実践街づくりゼミ」に登場したその道のプロの知見とケーススタディを再編集して紹介しています。
グリーン・ワイズ代表の田丸雄一は、「緑を基軸に“経年進化”していく街づくり」をテーマに、環境問題の様々なソリューションについて執筆。多摩センター再構築のケーススタディでは、商業施設・公共施設の屋上菜園、豊かな公園、緑地のエディブルランドスケープ化、マンションのベランダ菜園化を取り入れ「自給・共生新都心 多摩センター」を提案しています。

「実践街づくりゼミ」 http://www.machizemi.com/index.php

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【「緑と共に経年進化する街へ」~田丸雄一(一部抜粋)】

1.眺めるから、感じる緑へ
「眺める緑」から「感じる緑」になることで生まれる感情の変化、大切にしたいという気持ちの芽生えとみることが出来ます。大切なことは、街も会社もコミュニティも自分の事柄として捉えられるということです。環境問題というのは、コミュニケーションの問題だと思っています。
2.緑の持つ多様性と質について
暮しの質に関する多様で複雑な相関関係を一様でお仕着せな型に嵌めすぎた結果、その土地が本来持っている潜在的な文化や情緒、自然の生態環境などを無視した個性の無い街をつくり過ぎたように思えてなりません。緑の持つ公益機能に対し質的評価も取り入れて活用していけば、経年で更に価値の高まる街づくりが可能です。
3.「間」を活かす その1 ~環境・社会・経済と緑~
緑化の観点から述べると、限られた敷地面積に細い樹を10本植えるよりは、大きく枝葉を広げた樹5本の方が、互いに空間や養分を奪い合うことなく、元気で自律的に成長してくれます。「間」を活かしていけば、資源を枯渇させてまで物量や規模に頼らずとも、地域性を活かした個性的で質の高い多様な文化が生まれることが期待できます。
4.「間」を活かす その2 ~人と緑~
これまで、私たちは、単に眺めるだけではなく、五感全体で感じ、楽しんでもらえる体験型の空間緑化をいくつも開発しています。日頃私たちが頭で考えている以上に「緑に直接触れる体験」が与える人への影響はとても大きく、その効果を図りしれないことを痛感させられます。
5.エディブルランドスケープ
都市部においても、ビルの屋上やマンションのベランダも農地と捉えれば、様々な可能性が見出せそうです。このように都市生活者の新しい「農」への取り組み、つまり「都市農」を実現させ、シティファーマーとでも言うべき新しいライフスタイルの確立と普及を図りたいと考えています。
6.経年進化する暮しの緑
経年進化する暮しを実現していくということは、自然共生を図りながら、人の暮らしを長期的にデザインしていくということです。これは単に緑化だけを考えれば成立する訳ではなく、建築や周辺環境との相関関係に配慮し、大きくは都市環境との調和を図ることが重要です。